オープニング 「A Song for Kwansei」

演奏会用校歌としてプログラムに載せずとも必ず最初にお届けしているのが、1949年に学院創立60周年を記念して作られた「A Song for Kwansei」です。作詞は英国の詩人ブランデン、作曲は校歌「空の翼」と同じく山田耕筰によるものです。関西学院大学では入学式および卒業式もこの曲から始まります。

1964年に創部10周年記念第3回定期演奏会を開催するにあたり、編曲を当時音楽顧問の永野慶作氏に委嘱。また、近年では現在当部音楽監督の近藤久敦先生に2014年と2018年に新たに編曲した頂いた物も演奏しております。
永野氏の編曲では、冒頭のティンパニのロールから金管のファンファーレ、さらに穏やかで親しみやすい前奏部を設け、アウフタクトからの歌詞につなげて開幕に相応しい晴れやかな曲に。
直管セクションの音色は言わずもがな、打楽器の伴奏・木管のアゴーギクなど、バンドの力量が顕わになるこの曲。この校歌を極上の音楽としてお届けできるよう精一杯取り組まさせていただきます。

ぜひ各氏編曲よる「A Song for Kwansei」をお聴き比べください。


クロージング 「賛美歌405 また会う日まで」

この曲は「神ともにいまして」の名で広く親しまれている賛美歌です。私たちはこの曲を"ヨンマルゴ"と親しみを込めて呼びながら古くからクロージングとして演奏会では必ず演奏しています。

演奏会のアンコールを華やかで緊張感と迫力にあふれた曲で終えた後の、聴衆・奏者ともに至福の感動を共有する瞬間。


あらゆる想いが巡る最後の演奏。

私たちは“その時”の為に奏で続けます。

また会う日まで――